MySQL 8.4 のインストール (Windows 版)
動作確認環境
- MySQL
-
- MySQL 8.4
- Windows
-
- Windows Server 2022
動作必須環境
- MySQL
-
- MySQL 8.4
- Windows
-
- Windows 11
- Windows 10
- Windows Server
-
- Windows Server 2022
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
使用するエディションについて
MySQL にはいくつかエディションがありますが、今回は無料で使用することができる「MySQL Community Edition」をインストールします。
Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロードとインストール
MySQL 8.4 では Microsoft Visual C++ 2019 のランタイムを使用しているため、そのまま MySQL をインストールしようとしても以下のようなダイアログが表示されインストールできません。
以下のサイトからランタイムをダウンロードしてください。
ページを下に進めるとダウンロードリンクがあるのでダウンロードします。 アーキテクチャは MySQL をインストールする Windows に合わせてください。
ダウンロードしたら実行します。
「ライセンス条項および使用条件に同意する」にチェックをいれて「インストール」ボタンをクリックします。
MySQL のダウンロード
Web ブラウザで以下のページにアクセスします。
「Download MySQL Community Edition」をクリックします。
「MySQL Community Server」をクリックします。
MySQL にはいくつかバージョンがあり「LTS」とついているものが長期サポートされるバージョンとなっています。 「Innovation」とついているものは最新版のみの短期サポートであるため、新機能の調査などでない限りは「LTS」のバージョンを選択してください。
Download ボタンがいくつかありますが特にこだわりが無ければ「Windows (x86, 64-bit), MSI Installer」を選択してください。
ログインを求められますが、ログインしなくても下のリンクからダウンロードできます。
MySQL のインストール
ダウンロードしたファイルを実行します。
管理者権限でない場合以下のようなダイアログが表示されるので「はい」を選択します。
別なファイルで再び表示されるので「はい」を選択します。
「Next」をクリックします。
「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れて「Next」ボタンをクリックします。
「Typical」を選択します。データベースとして使用するだけならこれで十分です。
「Install」ボタンをクリックします。
「Run MySQL Configurator」にチェックをいれたまま「Finish」ボタンをクリックして閉じます。
「Next」ボタンをクリックします。
MySQL のデータ保存フォルダパスに変更がなければ「Next」ボタンをクリックします。
サーバー構成の種類を選択します。MySQL をインストールするサーバーで他のアプリケーションが動作するかどうかによって MySQL に割り当てるシステムリソースを決定することになります。 用途に合わせて以下のいずれかを選択してください。
構成の種類 | 説明 |
---|---|
Development Computer | これは開発用コンピュータであり、他の多くのアプリケーションがインストールされます。MySQL によって最小限のメモリが使用されます。 |
Server Computer | このコンピュータ上では、いくつかのサーバー アプリケーションが実行されます。 Web サーバーまたはアプリケーション サーバーにはこのオプションを選択します。MySQL のメモリ使用量は中程度になります。 |
Dedicated Computer | このコンピュータは、MySQL データベース サーバーの実行専用です。 Web サーバーなどの他のサーバーは実行されません。 MySQL は利用可能なメモリをすべて利用します。 |
Manual | デフォルトの構成ファイル値を保持します。値を変更する必要がある場合は、構成ファイルを編集して手動で更新する必要があります。 |
ここでは他のアプリケーションも動かす想定で「Server Computer」を選択しています。 運用の仕方によって決めてください。
ちなみに構成の種類の選択によって my.ini の以下のパラメータが変わります。設定される数値については PC のスペックによって変わる場合があります。 サーバーメモリスペックが動的な場合は特に注意が必要です。
パラメータ名 | Manual | Development Computer | Server Computer | Dedicated Computer |
---|---|---|---|---|
tmp_table_size | 16M | 5M | 12M | 74M |
myisam_sort_buffer_size | 8M | 9M | 16M | 138M |
read_buffer_size | 128K | 238 | 31K | 128K |
read_rnd_buffer_size | 256K | 6K | 256K | 256K |
innodb_thread_concurrency | 0 | 8 | 8 | 8 |
open_files_limit | 5000 | 8161 | 8161 | 8161 |
ルートパスワードを設定します。一部の記号は入力時にエスケープ処理が必要になる場合があるので注意してください。
入力したら「Next」ボタンをクリックします。ユーザーアカウントは後でも追加できます。
Windows のサービスに登録する情報を設定します。特になければこのままで問題ありません。
サーバー ファイルのアクセス許可設定を行います。特になければ一番上の設定のままで問題ありません。
MySQL インストーラは、次の場所にあるファイルとフォルダのアクセス許可を更新することで、サーバーのデータ ディレクトリをセキュリティで保護できます。
MySQL インストーラーでサーバー ファイルのアクセス許可を更新しますか?
- はい、Windows サービスを実行しているユーザー (該当する場合) と管理者グループのみにフル アクセスを許可します。 他のユーザーおよびグループはアクセスできません。
- はい、ただし、アクセスのレベルを確認して構成します。
- いいえ、サーバー構成後に権限を管理します。
サンプルデータベースを入れておきたい場合はチェックしてください。
「Execute」ボタンで設定を開始します。
「Next」ボタンをクリックします。
「Finish」ボタンで閉じます。
環境変数の設定
環境変数を設定しておくとコマンドを実行するときに MySQL のフルパスを指定する必要がなくなるのでコマンドの利用が楽になります。 コマンドを使うことがないのであれば環境変数の設定はしなくても問題ありません。
ますは mysql.exe がインストールされているフォルダを調べます。特に変更してなければ以下のフォルダにあるはずです。
- C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.4\bin
Windows のバージョンによって環境変数の画面を開く方法がまちまちなのでスタートメニューの検索で「環境変数」と入力したほうが簡単です。
「詳細設定」タブから「環境変数」ボタンをクリックします。
システム環境変数から Path
を選択して「編集」ボタンをクリックします。
「新規」ボタンをクリックします。
mysql.exe のあるフォルダパスを入力します。
後は全て OK ボタンをクリックして確定します。
コマンドの動作確認
プロンプトを開いて以下のコマンドを入力します。成功すれば問題ありません。
mysql --version