SQL Server 2022 をインストールする (Windows 環境)

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動作確認環境

SQL Server
  • SQL Server 2022 Developer Edition
SQL Server Management Studio
  • SQL Server Management Studio 19.3
Windows Server
  • Windows Server 2022

動作必須環境

SQL Server
  • SQL Server 2022 Developer Edition
Windows
  • Windows 10
  • Windows 11
Windows Server
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022

エディションについて

SQL Server 2022 にはいくつかエディションがありますが、今回は開発またはテスト目的でのみ無料で使用可能なエディションである「Developer Edition」を使用します。 ただ、インストールの手順自体はほかのエディションでも大差ないので同じようにインストールできるはずです。

SQL Server の入手手段はエディションによって異なる場合があります。

SQL Server 2022 Developer Edition のダウンロード

Developer Edition は開発やテスト目的であれば無料で使用できますので公式サイトからダウンロードすることが可能です。

以下のサイトにアクセスします。

ページを開いたら下にスクロールし「Developer」と書いてある項目から「今すぐダウンロード」をクリックしてダウンロードします。

SQL Server のインストール

今回 Windows Server 環境でインストールしていますが、Windows 環境でもインストールは可能です。

入手した SQL Server のインストーラーを起動します。

インストールの種類についてはよくわからなければ「基本」を選択すればデータベースはインストールされます。 今回は「カスタム」を選択して選択項目を1つ1つ確認してみます。

変更せずそのまま「インストール」ボタンをクリックします。 初期入力されている「メディアの場所」はインストールファイルのダウンロード先になります。 インストーラーのファイルサイズが大きいのでインストール後不要になったら削除して問題ありません。

インストーラーが起動したら左のメニューから「インストール」を選択し「SQL Server の新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」をクリックします。

製品版でプロダクト キーがある場合はプロダクトキーを入力します。今回は無償のエディションとして「Developer」を選択します。

ライセンス条項をよく読み、ライセンス条項に同意できる場合は「ライセンス条項と次に同意します」にチェックを入れ「次へ」をクリックします。

「Microsoft Update」の設定は任意です。

「Windows ファイアウォール」に警告が出る場合がありますが、外部から接続できないだけなのでそのまま続けます。

Azure 関連の機能を使用しない場合は「SQL Server 用 Azure 拡張機能」のチェックを外します。 使用する場合はチェックを入れて必要な項目を入力しますが今回は説明の対象外です。

SQL Server で使用する機能を選択します。 単純なデータベースサーバーとしてのみ使用するのであれば一番上の「データベース エンジン サービス」を選択すれば OK です。 他の機能も使用したい場合は対象にチェックを入れます。

機能名 説明
データベース エンジン サービス 対象PCでデータベースを作成したい場合はチェックします。
SQL Server レプリケーション 2つ以上のSQL Serverでデータを同期するための仕組みです。
Machine Leaning Services および言語の拡張 標準 T-SQL ステートメントを使用した R、Python、Java などのプログラミング言語との統合が可能な拡張機能が含まれます。
検索のためのフルテキスト検索とセマンティック抽出 長文テキストや語または句単位の検索など高度なテキスト検索を行う場合に使用します。
Data Quality Services データのクレンジング、重複データの抽出、外部データとの照合など、不正確なデータを除去し、修正することでデータの情報価値を高めるための機能です。主に BI (Business Intelligence) 関連で使用します。
外部データ用 PolyBase クエリサービス Oracle、Teradata、SQL Server などのリレーショナルおよび非リレーショナルなデータ間で標準 T-SQL ステートメントを使った十分に統合されたクエリを可能にする PolyBase テクノロジを含みます。
Analysis Services データ分析、キューブの生成など多次元データベース構築に使用します。BI 機能の一つです。
Data Quality Client Data Quality Services のクライアントツールです。
Integration Services 他データベースからデータ移行やデータ変換など、様々なワークフローを実行できるサービスです。
Scale Out Master Integration Services Scale Out の Scale Out Master が含まれています。
Scale Out ワーカー Integration Services Scale Out の Scale Out ワーカーが含まれています。
マスター データ サービス 組織における異種システムのデータを単一のマスター データ ソースに統合するための仕組みです。

インスタンスの構成を行います。インスタンス ID は1台に複数の SQL Server (または複数のバージョンの SQL Server)をインストールする場合に、インスタンス ID でどの SQL Server を使用するか指定できるようになります。

1台の PC に1つの SQL Server のみをインストールする場合は「既定のインスタンス」を選択します(既定のインスタンスを適用できる SQL Server はひとつだけです)。複数の SQL Server をインストールする場合や、何らかの理由で名前を付けたい場合は「名前付きインスタンス」を選択します。

「既定のインスタンス」を選択した場合インスタンス ID は既定で「MSSQLSERVER」になります。変更することもできますが、特別な場合を除いてそのまま使用してください。名前付きインスタンスを使用する場合は任意の名前を指定します。

ここでは「既定のインスタンス」を選択しています。

サービス アカウントでは各サービスを起動するアカウントを設定します。

起動されたサービスは起動したアカウントの権限で実行されます。実行権限について特別な理由がない場合はデフォルトのままにします。

スタートアップの種類は、Windows が起動されたときに自動で起動されるか手動で起動するかを指定できます。こちらは必要な場合において設定を変更してください。

次に進む場合は「次へ」ボタンをクリック、照合順序を変更する場合は「照合順序」タブを選択してください。

以下の図は照合順序タブを選択したときのものです。 照合順序ではデータベース内で文字列の比較の扱いをどうするかを指定できます。たとえば、大文字小文字は区別しない、ひらがなカタカナを区別しないなどです。また、言語によって区別の仕方を変えることもできます。

主に以下のような区別を組み合わせて指定しますがほかにも種類はあります。

区別の種類 区別の内容
CI (Case Insensitive) 大文字、小文字を区別しない。全角アルファベットの大文字、小文字も区別しない。 例:「A」と「a」は同じ
CS (Case Sensitive) 大文字、小文字を区別する。全角アルファベットの大文字、小文字も区別する。 CI の逆。
AI (Accent Insensitive) アクセント、濁音、破裂音を区別しない。半角カナの濁音、破裂音も区別しない。 例:「ハ」、「バ」、「パ」は同じ
AS (Accent Sensitive) アクセント、濁音、破裂音を区別する。 AI の逆。
KS (Kana Sensitive) ひらがなとカタカナを区別する。半角でも区別する。 例:「は」と「ハ」を区別する
WS (Width Sensitive) 文字幅を区別する。全角、半角を区別する。 例:「a」と「a」を区別する
BIN (Binary) バイナリで比較する。すべて区別する。

変更を行いたい場合は右にある「カスタマイズ」ボタンから設定してください。

機能から「データベース エンジン」を選択した場合の画面です。

「サーバーの構成」タブではデータベース エンジンを管理するアカウントの設定を行います。

認証モードでは Windows 認証のみか SQL Server 認証と Windows 認証を併用するかを指定します。SQL Server 認証を使用する場合は管理者権限を持つ「sa」アカウントが割り当てられるのでログインに必要なパスワードを入力します。 SQL Server 認証は Windows のアカウント以外で SQL Server 専用のアカウントを用意したい場合に必要になります。

また、SQL Server にログインし管理できる Windows アカウントユーザーを最低1人は設定する必要があります。現在 Windows にログインしているユーザーを管理者にする場合は「現在のユーザーの追加」をクリックします。追加すると一覧にユーザーが追加されます。ほかにユーザーを追加する場合は「追加」ボタンから追加してください。

他のタブについては特別な理由がない場合はデフォルトのままで OK です。

これまでの設定の確認が OK であれば「インストール」ボタンをクリックします。 選択した機能によってはほかの設定画面が表示される場合があります。

インストールが完了したら閉じます。

SQL Server Management Studio のダウンロード

SQL Server はインストールしたので実際にデータベースにアクセスすることはできるのですが、この時点ではプログラムや CUI からのみのアクセスとなります。 GUI ツールもあったほうが便利なので公式ツールである「SQL Server Management Studio」をインストールします。 別な GUI ツールを使用しても構いません。

以下のサイトにアクセスします。

べージのすぐ下にダウンロードリンクがありますが、こちらは英語版の可能性があります。

日本語版は下のほうにあるのでこちらのリンクからダウンロードしてください。

SQL Server Management Studio のインストール

ダウンロードしたインストーラーを起動します。

「インストール」ボタンをクリックします。

インストールが完了したら閉じます。

SQL Server Management Studio でデータベースへの接続確認

スタートメニューから SQL Server Management Studio を起動します。

接続対象サーバー名を入力します。実行環境にデータベースがある場合は初期値のままで OK です。 認証についてはこちらも実行環境にデータベースがある場合は Windows 認証で接続できます。 他の PC のデータベースに接続する場合は Windows 認証または SQL Server 認証で接続します。

接続できればオブジェクト エクスプローラーにいろいろ表示されるはずです。 データベースやテーブルなどの作成、レコードの編集などが GUI 操作で行えます。