概要・機能紹介
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概要
「ちーたんタッチボード」は Windows タブレット端末向けのソフトウェアキーボード&マウスパッドの機能を提供するアプリです。OS 標準のキーボードだけではできないキー入力や、細かな操作が必要なマウス操作をタッチ操作で行うことができます。また、キーの配置を好みに合わせて自由に設定することができます。
機能
※ここに記載している内容は Ver 1.00 時点のものです。
好みのボードの選択・追加
同じキーボードでもユーザーによって使いやすいレイアウト、慣れているレイアウトがあるかと思います。ソフトウェアキーボードでも同様で、例えば OS 付属のソフトウェアキーボードでも使いやすい、使いにくいがあると思います。
ちーたんタッチボードではそれを考慮し、ユーザーに合わせて好きなボードを選択できるようにしました。
ちーたんタッチボードではボードの各キーの配置や大きさ、表示などをボードの設定ファイルで管理しています。配布サイトから入手した設定ファイルを配置することによって好みのキー配置のボードを追加することができます。
キーの自由な配置
Boards フォルダ下にある「.setting」ファイルは各ボードコンテナのキーのレイアウトを定義したファイルであり、JSON というテキスト形式で作成されています。配布されているボードを使うこともできますが、ユーザーが設定ファイルを開いてキーを追加したり位置の変更やサイズの変更などを自由行うことができます。不要なキーを削除してよりコンパクトなボードを作成することもできますので、自分なりのボードを作成してみてください。
また、ツールを使うことにより .setting ファイルを直接編集しなくても設定ファイルを作ることもできます。(次項目参照)
ボード作成ツール
別途配布している「ちーたんタッチボード用ボード作成 Excel ツール」を使うことによって直感的なボードのレイアウトを作成することができます。また、各パラメータは Excel のテーブルレイアウトで編集できるので、慣れた操作で行うことができます。
用途に合わせたボードを選択
ボードを自由に選択できるということは通常の文書入力としてだけではなく、特定のアプリケーションに特化したボードとして使用することもできます。
例えばキーボードやゲームパッドにしか対応していないゲームを遊ぶ時や、イラストを描く際のショートカットキー配置などです。もちろんこれ以外の使い方もあるかもしれませんので自由にボードを選択してみてください。
一連のキーをサポート
標準的なキーであれば一連のキー送信をサポートしています。ボードの設定によって過去の OS で使用されていたキーやマイナーなキーなども定義することができます。(一部特殊なキーは除く)
複数のボードの配置
ボードはひとつだけでなく複数のボードを同時に配置することもできます。例えばタブレットを両手で持った場合に親指でキーを操作するためのボードを左右に分割して配置、操作することができます。
ボードの数はボードコンテナの設定ファイルで自由に指定することができます。
マウスカーソルの操作
デスクトップ向けアプリの多くはマウスを使っての操作を前提としたアプリが多いため、タッチのみのデバイスで操作しようとすると操作対象が小さくて操作しにくい場合が多々あります。それを補うために擬似的に画面上にマウスパッドを配置してマウスカーソルを操作できる機能があります。
マウスカーソルの移動は2パターンあり、指を動かしただけ移動するマウスパッドモードとタッチポイントから指を移動した方向にカーソルが移動し続けるマウススティックモードがあります。
マウスパッドはタップによりマウスクリック、ダブルクリックの動作も行うことができます。(ボードコンテナ定義ファイルで設定変更可)
マウスホイールの機能もあります。ホイールによる動作はウィンドウ上にカーソルがあるかによって変わる場合がありますのでご注意ください。
マウスボタンもひととおり実装してあります。以下のボタンが使用できます。
- 左ボタン
- 右ボタン
- 中央ボタン
- X1ボタン
- X2ボタン
一つのキーに複数の動作割り当て
一つのキーに対して複数の操作を割り当てることができます。たとえば「Ctrl」と「C」のキーを割り当てることによって「コピー」の動作、「Ctrl」と「V」を割り当てることによって「貼り付け」の動作をひとつのキーで行うことができます。
例としてイラスト向けのボードではその動作を実装しています。
キーの同時押し対応
物理キーボードではキーの配線によって同時押しできないキーがあったりする場合もありますが、ちーたんタッチボードではタッチポイントの最大数まで同時にキーを押して送信することができます。
ボードは分かれていても同時押しできるため、アクションゲームなどにも対応することができます。
D-Pad (Directional pad)
D-Pad は一つのキーの中に上下左右をまとめた特殊なキーになっています。ゲームコントローラーにある十字キーを想像していただければわかりやすいかと思います。
D-Pad は通常のカーソルキーとは異なり、押した瞬間から連続でキー送信を行うようになっています。主にゲーム向けの機能となっていますが、ボードの設定で挙動は変更することはできます。
ゲーム向けとは書いてありますが、通常のアプリケーションにも使用することができます。
※上図のキーのタッチ範囲はイメージです。実態のタッチ判定はボードの設定に依存します。
ボードの移動対応
起動直後はボードが下の方に配置されていますが、場合によってはウィンドウがかぶってしまいボードを移動させたいことがあるかと思います。
その場合は各ボードにある「▩」キーをドラッグして移動させることができます。
IME の状態表示
テキストを入力する際に現在 IME が ON なのか OFF なのかわからないことがよくあるかと思います。ちーたんタッチボードでは IME の状態に応じてボードの色が変わるようになっているため、IME の状態を間違えずにテキストを入力しやすくなっています。
色は設定ファイルで変更することができます。
また、Ver 1.00 からは IME の ON, OFF 以外に「ローマ字入力ひらがな」「ローマ字入力半角カタカナ」「かな入力ひらがな」「かな入力全角カタカナ」など約10種類の IME 設定ごとに色などの装飾を変更できるようになりました。
IME が OFF の状態
IME が ON の状態
ボードの透過
ボードは透過に対応しています。ボードが見づらい場合は透過なしでも構いませんし、裏に隠れているウィンドウが見えるようにしたい場合は適度な透明度を設定することができます。
透過なし
透過率40%
ボードの背景への画像設定
ボードの背景に自由な画像を表示させることができます。標準ではキーの見やすさのために単色で表示させていますが、見にくくならないのであれば好きな画像を載せてみてもいいでしょう。画像が適度な透過画像であればボードも透過させることができます。
キーのテキスト変更
各キーの表示テキストはボードコンテナ定義ファイルで自由に設定できます。もちろん打つキーと全く異なるキーの表示をすることも可能ですが、できる限りわかりやすいテキストを表示しましょう。
フォントサイズの大きさはユーザーの設定でスケーリングできます。
キーに画像設定
各キーにはテキストのほかに画像を表示させることもできます。テキストだけではわかりにくいキーの場合は画像を使用するとわかりやすくなるかもしれません。
また、キーのサイズに合わせて画像をどのようにスケーリングするかどうかを指定することもできます。
より詳細な装飾設定
Ver 1.00 からはキーやボードにより詳細な装飾設定を行うことができるようになりました。「IMEの状態」「他のキーの押下状態」「自身のキーの押下状態」などの条件単位に「背景の色」「キーの色」「背景画像」「枠線の色」「キーテキスト」など多くの装飾設定を行うことができます。
例えば、通常時は A のキーが英字で表示されているが、かな入力時はキーが「ち」と表示されたり、C のキーが Ctrl キー押下中は「Copy」と表示させたりすることも可能です。
高DPI対応
OS の DPI の設定に合わせてボードのサイズが自動的に変わるようになっています。小さいデバイスで高解像度の環境でも適切な大きさでボードを表示、操作することができます。
リモートデスクトップ対応
リモートデスクトップ先に対してもキー操作を行うことができます。
※マウスデバイスでのボード操作ではリモートデスクトップ先にキーを送信できない場合があります。
デバイスごとに設定保存
ちーたんタッチボードで設定した内容(ボードコンテナ定義ファイルは除く)はデバイス、ユーザーごとの設定ファイルに保存されるようになっています。保存フォルダは実行ファイルのあるフォルダの「Profile」フォルダの中です。
これにより、デバイスの大きさが異なる環境でフォルダを同期させても各環境に合わせた設定を使用することができます。
設定ごとに各デバイスで共有させるかデバイスごとの設定にするかどうかを指定することができます。