Zune 用のプロジェクト作成

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概要

XNA で Zune 用ゲームのプロジェクトを作成します。

※この Tips では「Visual Studio 2008 Professional Edition」で説明していますが、Visual Studio 2008 であれば基本的にどの Edition でも同じ内容です。

Zune 用のプロジェクト作成

内容

では Zune 用のゲームを作るために「プロジェクト」を作成してみましょう。「プロジェクト」とは、プログラムや画像などのリソースを取りまとめて管理する構成のことを言います。ゲームを作る場合は、必ずこのプロジェクトを作成するところから始まります。

Zune は事前にセットアップを完了させ PC に接続しておいてください。

開発環境である「Visual
Studio 2008」を起動してみましょう。プロジェクトを作成したり、プログラムを作成したりするのは、基本的にこのソフトで行うこととなります。

スタートメニューから「Microsoft XNA Game Studio 3.0 -
Visual Studio 2008」を探して起動してみてください。

XNA Game Studio 3.0

右のような画面が立ち上がります。これが「Visual Studio」です。

Visual Studio

ではさっそくプロジェクトを作成しましょう。画面の右上にあるツールバーから「新しいプロジェクト」ボタンを押してください。

ちなみにメニューの「ファイル」からも同様の操作ができます。

新しいプロジェクト

すると、右のようなダイアログが開きます。

新しいプロジェクト

ダイアログの左側にある「プロジェクトの種類」から「XNA Game Studio
3.0」を選択します。

新しいプロジェクト

まず最初に「テンプレート」を選択します。まったくファイルのない空のプロジェクトから作成することも可能ですが、あらかじめ用意されたテンプレートを使用すると、基本的なプログラムやファイルなどを生成してくれるので、すぐに目的の開発に取り組めるようになります。

今回は「Zune 用のゲーム」を作成するので、「Zune Game (3.0)」を選択します。

テンプレート

続いてダイアログの下に「プロジェクト名」を入力する項目がありますが、作るゲームの名前を入れるのがよいでしょう。ただ、なるべくなら英数字で入力する方が好ましいです。

今回ははじめから入力されている「ZuneGame1」のままで進めます。

次にプロジェクトを作成する場所を(ディレクトリ)指定します。直接場所を入力するのもいいですし、右にある「参照」ボタンからディレクトリを指定してもいいです。こちらもできれば英数字のみで構成されたパスに作成する方がいいでしょう。

一番下の「ソリューション」ですが、使っても使わなくても構いません。プロジェクトが大きくなり、複数のプロジェクトを管理しなければいけない時に使用します。(ただし、ソリューション自体は必ず作成されます)

入力が終わったら「OK」ボタンを押してください。

プロジェクト名

しばらくするとプロジェクトが作成され、画面にプログラムが表示されると思います。これが基本となるテンプレートになります。

作成されたプロジェクト

画面右にある「ソリューション エクスプローラー」(Visual Studio の環境によって場所が違うかもしれません)を見てみると、プロジェクトにいくつかのファイルが作成されていることがわかります。

作成されたファイル

今回はプログラムに一切手を加えずに、プログラムを実行させてみたいと思います。Zune が PC に接続されていることを確認してから画面上のツールバーにある「デバッグ開始」ボタンを押してください。ビルドが開始され、完了するとプログラムが Zune に配置され、ゲームが実行されます。

ちなみに「ビルド」とは、プログラムに間違いがないかチェックしたり、リソースを作成したり、プログラムが起動できる実行ファイルを作成したりなど、一連の作業を一括して行う作業のことを言います。

また、 Zune 用のプロジェクトには「配置」という操作があり、ゲームを実行する場所は Windows ではないので、作成したデータを Zune に送る必要があります。それを行うのが「配置」です。

デバッグ開始

実行すると Visual Studio が右図のようにデバッグ実行中のレイアウトに変わります。

実行中の Visual Studio

Zune の画面を見てみるとファイルが配置されていることがわかります。

Zune でプログラムを配置中

しばらく待つと右のように青一色の画面が表示されるようになります。

このように、Windows でデバッグを開始するだけで、ゲームが Zune に配置され、簡単に Zune でゲームを実行させることができるのです。

では、Zune の「BACK」ボタンを押してください。デフォルトのプログラムではゲームが終了するように設定されています。

Zune で実行中のゲーム画面

もし、Visual Studio 側でゲームを強制終了させたいときは、ツールバーの「デバッグの停止」ボタンを押してください。

デバッグの停止

ゲームが終了すると Zune は右のような画面になり、プログラムの配置待機状態になります。このまま再度ゲームを配置・実行させることもできます。また、コントロール パッドを押すと、XNA Game Studio Connect が終了し、Zune が再起動します。

プログラム配置待機

ちなみに Zune の Game 一覧を見てみると、先ほど配置したゲームが表示されていることがわかります。

ソリューションを閉じる

作成したプロジェクトを閉じる方法と、続きから製作を開始する方法は Windows プロジェクトと同じなのでそちらを参照してください。