Xbox 360 用ゲームのプロジェクト作成

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概要

XNA で Xbox 360 用ゲームのプロジェクトを作成します。

※2010/10/01 時点では XNA Game Studio 4.0 での Xbox 360 に関係するシステムはすべてβ版であることに注意してください。

XNA Game Studio Connect

動作環境

必須環境

対応 XNA バージョン 4.0
対応プラットフォーム
  • Windows (XP SP3, Vista SP1, 7)
  • Xbox360
Windows 必須頂点シェーダ バージョン
Windows 必須ピクセルシェーダ バージョン

動作確認環境

プラットフォーム Windows 7, Xbox 360

内容

Windows 用のゲームを作るための「プロジェクト」を作成してみましょう。「プロジェクト」とは、プログラムや画像などのリソースを取りまとめて管理する構成のことを言います。ゲームを作る場合は必ずこのプロジェクトを作成するところから始まります。

Xbox 360 用のゲームを開発する際、Xbox 360 でゲームを実行するために Xbox 360 が Windows から通信を受け付けられる状態にしないといけません。その手順を説明します。

Xbox 360 を起動したら「ゲーム」のページを開き、「ゲーム ライブラリー」を選択します。

右に移動して「タイプ」を開きます。

「インディーズ ゲーム」を選択します。

「XNA Game Studio Connect」を選択します。

「始める」を選択して XNA Game Studio Connect を起動します。

すると、図のような画面に変わります。この画面がパソコンからの通信を受け取るための待機状態の画面になります。Xbox 360 用のゲームを開発する際は Xbox 360 は基本的にこの画面の状態にしておきます。

では Windows 側の方で Xbox 360 用のプロジェクトを作成します。

開発環境である「Visual Studio 2010」を起動してみましょう。プロジェクトを作成したり、プログラムを作成したりするのは、基本的にこのソフトウェアで行うこととなります。

上位版の Visual Studio 2010 がある場合はスタートメニューから「Microsoft Visual Studio 2010 - Microsoft Visual Studio 2010」を起動してください。

無料版の Visual Studio 2010 を入れている場合はスタートメニューから「Microsoft Visual Studio 2010 Express - Microsoft Visual C# 2010 Express」、または「Microsoft Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」を起動してください。

図のような画面が立ち上がります。これが「Visual Studio」です。

ではさっそくプロジェクトを作成しましょう。画面の右上にあるツールバーから「新しいプロジェクト」ボタンを押してください。

メニューの「ファイル」からも同様の操作ができます。

すると図のような「新しいプロジェクト」ダイアログが開きます。

ダイアログの左側にある「インストールされたテンプレート」から「XNA Game Studio 4.0」を選択します。プログラミング言語は C# のみとなります。

まず最初に「テンプレート」を選択します。まったくファイルのない空のプロジェクトから作成することも可能ですが、あらかじめ用意されたテンプレートを使用すると、基本的なプログラムやファイルなどを生成してくれるので、すぐに目的の開発に取り組めるようになります。

今回は「Xbox 360 用のゲーム」を作成するので、「Xbox 360 Game (4.0)」を選択します。

続いてダイアログの下に「名前(プロジェクト名)」を入力する項目がありますが、作るゲームの名前を入れるのがよいでしょう。このプロジェクト名は名前空間にもなりますので、なるべくなら英数字で入力する方が好ましいです。

今回ははじめから入力されている「Xbox360Game1」のままで進めます。

次にプロジェクトを作成する場所(フォルダパス)を指定します。直接場所を入力するのもいいですし、右にある「参照」ボタンからフォルダパスを指定してもいいです。こちらもできれば英数字のみで構成されたパスに作成する方がいいでしょう。

一番下の「ソリューション」ですが、プロジェクトをまとめる枠組みになります。一般的にはプロジェクト全体の名前を指定しますが、小さいプロジェクトの場合はプロジェクト名と同じで構いません。XNA Game Studio 4.0 では新規にプロジェクトを作成すると必ず2つのプロジェクトが作成されるため、このソリューション単位でまとめられて作成されます。

入力が終わったら「OK」ボタンを押してください。

しばらくするとプロジェクトが作成され、画面にプログラムが表示されると思います。これが基本となるテンプレートになります。

画面右にある「ソリューション エクスプローラー」(Visual Studio の環境によっては場所が違うかもしれません)を見てみると、ソリューションの下に2つのプロジェクトと、さらにその中にいくつかのファイルが作成されていることがわかります。

ちなみに Windows 用のゲームプロジェクトを作成した時と若干ファイルに違いがあります。

今回はプログラムに一切手を加えずに、プログラムを実行させてみたいと思います。画面上のツールバーにある「デバッグ開始」ボタンを押してください。ビルドが開始され、ビルドが開始され、完了するとプログラムが Xbox 360 に配置され、ゲームが実行されます。

ちなみに「ビルド」とは、プログラムに間違いがないか自動的にチェックしたり、リソースを作成、プログラムが起動できる実行ファイルを作成したりなど、一連の作業を一括して行う作業のことを言います。

また、 Xbox 360 用のプロジェクトには「配置」という操作があり、ゲームを実行する場所は Windows ではないので、作成したデータを Xbox 360 に送る必要があります。それを行うのが「配置」です。

さて、実行してみると画面の配置が変わりますが、それ以外には特に何も起きません。そこで Xbox 360 に接続しているテレビを見てみると、単一色で塗りつぶされた画面に切り替わっているのを確認できると思います。

このように、Windows でデバッグを開始するだけで、ゲームが Xbox 360 に配置され、簡単に Xbox 360 でゲームを実行させることができるのです。

では、Xbox 360 に接続されているコントローラーの「BACK」ボタンを押してください。デフォルトのプログラムではゲームが終了するように設定されています。

もし、Xbox 360 側でゲームを終了させる手段がなく、Visual Studio 側でゲームを強制終了させたいときは、ツールバーの「デバッグの停止」ボタンを押してください。

ちなみに Xbox 360 に配置したゲームは「インディーズ ゲーム」の中にあります。

作成したプロジェクトを閉じる方法と、続きから製作を開始する方法は Windows プロジェクトと同じなのでそちらを参照してください。Xbox 360 はそのまま終了させて構いません。