ボード作成 Excel ツールの使い方

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「ボード作成 Excel ツール」の使い方について説明しています。

ボード作成 Excel ツールの入手

以下のリンク先よりファイルをダウンロードし、ZIP ファイルから中のファイルを取りだしてください。

ボードのレイアウト・パラメータ作成

ボードのレイアウトやパラメータを定義するには Excel で編集し .xlsx ファイルで保存する必要があります。一から作成しても構いませんし、サンプルで配布しているファイルをベースに編集しても構いません。

また、ファイル名はなんでもかまいませんが、最終的に出力されるボードコンテナ定義ファイルのファイル名にもなります。

ボードコンテナパラメータ

ボードコンテナのパラメータを作成するには「Container」シートを作成します。このシートは必ず作成する必要があります。

1行目に1列目「Key」2列目「Value」のヘッダを作成します。

Key 列に値を識別する識別名を入力し、それに合わせて各値を Value 列に入力していきます。指定できるパラメータは以下のものになります。

  • IdentityName
  • Author
  • Version
  • IsExcludeNextBoard
  • Order
  • KeyReleaseTimingWhenActiveWindowChange

各パラメータの詳細については以下のファイル定義のリンク先を参照して下さい。

ボード作成 Excel ツール独自の設定・補足については以下を参照してください。

キー 備考
IdentityName このパラメータは入力必須です。
GeneratorIdentityName 自動で設定されます。
GeneratorVersion 自動で設定されます。

ボードパラメーター

ボードのパラメータを作成するには「Boards」シートを作成します。このシートは必ず作成する必要があります。

1行目にはボードのパラメータの識別名を入力します。

2行目以降は行ごとに一度に表示するボードの数分、ヘッダーのパラメータに合わせて入力します。

列に指定できるパラメータは以下のものになります。

  • IdentityName
  • Position
  • StartPositionType
  • PositionOffset
  • NextBoardPositionType
  • CenterPosition
  • FontSizeScale
  • BoardScale
  • ImageName
  • ImageStretchMode

各パラメータの詳細については以下のファイル定義のリンク先を参照して下さい。

ボード作成 Excel ツール独自の設定・補足については以下を参照してください。

キー 備考
Position

通常ボードのサイズをここに入力しますが、未入力の場合はキーレイアウトに合わせて自動的に決定されます。ただし、表示位置が(0, 0)になるため、表示位置は「StartPositionType」と「PositionOffset」のパラメータで指定する必要があります。

パラメータはそれぞれ「X, Y, Width, Height」をカンマ区切りで入力します。

PositionOffset パラメータはそれぞれ「X, Y」をカンマ区切りで入力します。
CenterPosition パラメータはそれぞれ「X, Y」をカンマ区切りで入力します。

キーレイアウト

キーレイアウトを作成するには「{X}_Layout」シートを作成します。「{X}」の部分は1から始まるボードのインデックスを指定してください。複数のボードを表示する必要がある場合はこのシートはボードの数だけ必要になります。

このシートには図形を挿入してキーのレイアウトを作成していきます。どの図形を配置しても構いませんが、現時点では矩形のキーしか作成できませんので矩形の図形を使うことをお勧めします。

図形を配置したら、図形の中にキーの識別名を入力します。この識別名がキーパラメータと連動します。キーに表示されるテキストではないことに注意してください。

仮にキーパラメータに存在しない識別名を入力した場合は、入力したテキストがキーパラメータの「KeyType」「DisplayText」に設定されます。存在しない「KeyType」が指定されているとアプリケーションで読み込めませんのでご注意ください。

図形を配置する際、裏にあるセルのサイズは出力に影響ありません。

キーパラメーター

キーパラメータを作成するには「{X}_KeyDefine」シートを作成します。「{X}」の部分は1から始まるボードのインデックスを指定してください。このシートは「{X}_Layout」と対になります。複数のボードを表示する必要がある場合はこのシートはボードの数だけ必要になります。

1行目にはキーのパラメータの識別名を入力します。

2行目以降は対象ボードに表示するキーの数だけ行ごとにヘッダーのパラメータに合わせて入力します。

列に指定できるパラメータは以下のものになります。

  • Name
  • KeyType
  • Position
  • DisplayText
  • FontSize
  • ImageName
  • ImageStretchMode
  • IsToggle
  • IsOneClickToggleRelease
  • Options
  • Processes

各パラメータの詳細については以下のファイル定義のリンク先を参照して下さい。

ボード作成 Excel ツール独自の設定・補足については以下を参照してください。

キー 備考
Name ここに入力した名前とレイアウトシートで図形に入力した名前が連動し、入力したキーパラメータが対象位置のキーに適用されます。ボードコンテナ定義ファイルへの出力はレイアウトシートをベースに行われるので、ここに入力した名前がレイアウトシートになくても問題ありません。
KeyType 未入力の場合は「Name」列に入力した値が使用されます。
Position ここに位置とサイズを入力した場合は優先的に使用されますが、通常キーレイアウトシートで設定した位置とサイズを使用することになると思いますので基本的には未入力で構いません。入力する場合は「X, Y, Width, Height」をカンマ区切りで入力します。単位は論理 pixel です。
DisplayText セル内でテキストを改行することによって実際の表示テキストも改行されます。
Options 使用する場合は書式に従って入力してください。
Processes 使用する場合は書式に従って入力してください。

ボード装飾

ボードの見た目に関する装飾を詳細に設定することができます。

1行目にはボード装飾のパラメータの識別名を入力します。2行目以降はターゲットとするボード、条件ごとにボードの装飾を設定していきます。

「TargetBoardName」に「Boards」シートで指定した「IdentityName」を入力することによってどのボードに適用させるかを指定できます。

また「ImeStatuses」には IME がどの状態のときに適用させるか、「PressKeys」はどのキーが押下中に適用させるかの条件を指定できます。

列に指定できるパラメータは以下のものになります。

  • IdentityName
  • TargetBoardName
  • ImeStatuses
  • PressKeys
  • BackgroundColor
  • ImageName
  • ImageStretchMode
  • BorderColor
  • BorderThickness

各パラメータの詳細については以下のファイル定義のリンク先を参照して下さい。

ボード作成 Excel ツール独自の設定・補足については以下を参照してください。

キー 備考
TargetBoardName どのボードに適用させるかを指定します。指定する名前は「Boards」シートで指定した「IdentityName」になります。
ImeStatuses IME が現在どの状態の時に装飾を適用されるかを指定します。どの値を指定できるかは BoardDecorateInfo の定義を参照してください。複数入力する場合はカンマ区切りで入力します。(例:KanaInputAlphaHalf,KanaInputKatakanaHalf)
PressKeys どのキーが押下中に装飾を適用させるかを指定します。例えば「LeftShift」と指定すると、Shift キーが押下中の時に装飾が適用されます。複数のキー同時押しで適用させたい場合はカンマ区切りで複数指定します。
BackgroundColor 色は 0~255 で指定します。値はカンマ区切りで「A,R,G,B」で入力します。
BorderColor 色は 0~255 で指定します。値はカンマ区切りで「A,R,G,B」で入力します。

キー装飾

キーの見た目に関する装飾を詳細に設定することができます。

1行目にはキー装飾のパラメータの識別名を入力します。2行目以降はターゲットとするキー、条件ごとにキーの装飾を設定していきます。

「TargetBoardName」に「{X}_KeyDefine」シートで指定した「Name」を入力することによってどのキーに適用させるかを指定できます。

また「ImeStatuses」には IME がどの状態のときに適用させるか、「PressKeys」はどのキーが押下中に適用させるか、「IsPressed」は自身のキーが押下中かの条件を指定できます。

列に指定できるパラメータは以下のものになります。

  • IdentityName
  • TargetKeyName
  • ImeStatuses
  • PressKeys
  • IsPressed
  • DisplayText
  • FontName
  • FontSize
  • TextBold
  • TextColor
  • BackgroundColor
  • ImageName
  • ImageStretchMode
  • BorderColor
  • BorderThickness

各パラメータの詳細については以下のファイル定義のリンク先を参照して下さい。

ボード作成 Excel ツール独自の設定・補足については以下を参照してください。

キー 備考
TargetKeyName どのキーに適用させるかを指定します。指定する名前は「{X}_KeyDefine」シートで指定した「Name」になります。
ImeStatuses IME が現在どの状態の時に装飾を適用されるかを指定します。どの値を指定できるかは KeyDecorateInfo の定義を参照してください。複数入力する場合はカンマ区切りで入力します。(例:KanaInputAlphaHalf,KanaInputKatakanaHalf)
PressKeys 他のキーのうちどのキーが押下中に装飾を適用させるかを指定します。例えば「LeftShift」と指定すると、Shift キーが押下中の時に装飾が適用されます。複数のキー同時押しで適用させたい場合はカンマ区切りで複数指定します。自身のキーも条件に含めることは可能です。
IsPressed TRUE の場合。自身のキーが押下中の時に装飾を適用させます。FALSE または未指定の場合は通常時のキー装飾となります。
TextColor 色は 0~255 で指定します。値はカンマ区切りで「A,R,G,B」で入力します。
BackgroundColor 色は 0~255 で指定します。値はカンマ区切りで「A,R,G,B」で入力します。
BorderColor 色は 0~255 で指定します。値はカンマ区切りで「A,R,G,B」で入力します。

ボードコンテナ定義ファイルの作成

作成

作成したボード定義ファイル(.xlsx)を「BoardCreator_x_xx.xlsm」ファイルのあるフォルダに移動させます。(x_xx はバージョンです)

ファイルを移動させたら「BoardCreator.xlsm」を開きます。シートに表示されている「ボードコンテナ定義ファイル生成」ボタンをクリックすることによって、フォルダに配置した .xlsx ファイルを基にボードコンテナ定義ファイルが生成されます。

正常に処理が完了すると同じフォルダに「.setting」の拡張子を持つ「ボードコンテナ定義ファイル」が作成されます。

セキュリティについて

「BoardCreator.xlsm」はマクロを含む Excel ファイルであるため、開くと図のように警告が表示される場合があります。(図とは異なるメッセージの場合もあります)

警告が表示された場合はマクロが実行できるように許可してください。許可しないと「ボードコンテナ定義ファイル」を作成することができません。

ボードコンテナ定義ファイルの配置

作成したボードコンテナ定義ファイル(.setting)を「TiitanTouchBoard.exe」のあるフォルダの「Boards\Default\」フォルダの中に配置してください。配置後、ちーたんタッチボードを起動すると読み込まれます。

誤ったパラメータの指定をすると実行中にエラーになる場合がありますので、その際は対象のボードの設定を見直して再作成してください。

含まれるサンプルボードについて

ボード作成 Excel ツールには、初めての方にもボードを作成しやすいように、配布しているボードパッケージの元データと機能ごとに小さくまとめたボードのサンプルを同梱しています。含まれているサンプルは以下のものになります。

ファイル名 概要 イメージ
010_Normal_1_00_Ja 初期状態で含まれる通常レイアウトのキーボードです。
020_Thumb_1_00_Ja 初期状態で含まれる親指用レイアウトのキーボードです。
030_MousePad_1_00_Ja 初期状態で含まれるマウスパッドです。
031_MousePadOneHandLeft_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる左手用マウスパッドです。
032_MousePadOneHandRight_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる右手用マウスパッドです。
033_MousePadExtensionKey_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる拡張マウスパッドです。
040_TenKeyLeft_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる左手用テンキーです。
041_TenKeyRight_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる右手用テンキーです。
042_TenKeyLeftNumLock_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる左手 NumLock 用テンキーです。
043_TenKeyRightNumLock_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる右手 NumLock 用テンキーです。
050_GameController_1_00_Ja ボードパッケージに含まれるゲームコントローラーです。
060_IllustCspLeft_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる Clip Studio Paint 左手用ショートカットボードです。
061_IllustCspRight_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる Clip Studio Paint 右手用ショートカットボードです。
062_IllustPsLeft_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる Photshop 左手用ショートカットボードです。
063_IllustPsRight_1_00_Ja ボードパッケージに含まれる Photshop 右手用ショートカットボードです。
501_MinimumBoardSample_1_00_Ja 可能な限り最小の構成で作成したボードサンプルです。
502_FourBoardsSample_1_00_Ja ボードを四隅に4つ配置したボードサンプルです。
503_BoardPositionSample_1_00_Ja ボードを任意の位置、任意のサイズで指定したボードサンプルです。
504_BoardPositionOffsetSample_1_00_Ja ボードを初期位置からずらして配置したボードサンプルです。
505_BoardScaleSample_1_00_Ja ボード全体とキーテキストを拡大したボードサンプルです。
506_BoardImageSample_1_00_Ja ボードの背景に画像を使用したボードサンプルです。
511_ImeOnOffDecorateSample_1_00_Ja IME の ON, OFF に応じてボードの装飾を切り替えるサンプルです。
512_ImeDetailDecorateSample_1_00_Ja IME のかな入力やローマ字入力など細かな指定によってボードの装飾を切り替えるサンプルです。IME ごとに色を切り替えることによって現在の IME の状態がわかりやすくなります。
513_PressKeyBoardDecorateSample_1_00_Ja 対象のキーの押下状態によってボードの装飾を切り替えるサンプルです。Shift キーや Ctrl キーを押すとボードの背景が切り替わります。
514_TransparentColorBoardSample_1_00_Ja ボードの背景を透過させるサンプルです。これによってキーだけを浮かせたボードを作ることもできます。
515_TransparentImageBoardSample_1_00_Ja ボードの背景に透過画像を使用して任意の形にしたボードのサンプルです。これに合わせてキーの背景も切り抜き画像にすることによって自由な形のボードを作成することもできます。
521_KeySimpleDecorateSample_1_00_Ja キーに標準の装飾を適用させたサンプルです。「キーテキスト」「フォントサイズ」「背景色」などを指定できます。
522_KeyToggleSample_1_00_Ja 各種キーのトグル動作を確認するサンプルです。
523_CustomProcessKeySample_1_00_Ja キーの押下処理をカスタマイズしてさまざまなキー入力を行うサンプルです。「元に戻す」「やり直し」「すべて選択」「エクスプローラーを開く」などショートカット的な動作を行えたり、顔文字など複数の文字を一括で入力できたりします。
524_SpecialKeySample_1_00_Ja キーとして定義されているが、めったに使用されないマイナーなキーを配置したサンプルです。あくまでも定義されているものを集めただけですので、キーを押下しても何も起こらないものもあるかもしれません。また OS や環境設定によって挙動が異なるものもあります。
531_KeyExtendDecorateSample_1_00_Ja キーに詳細な装飾を適用されたサンプルです。「表示テキスト」「フォント」「テキストカラー」「背景色」「背景画像」「枠線」など様々な指定が可能です。
532_KeyImeDecorateSample_1_00_Ja IME の状態によってキーの装飾が変化するサンプルです。キーの押下で入力される文字が IME の状態によってキーの文字がわかるようになっています。
533_KeyPressDecorateSample_1_00_Ja 指定したキーの押下状態によってキーの装飾が変化するサンプルです。Shift キーや Ctrl キーを押すと上のテキストなどが変化します。